い草ラグの選び方。メリットデメリット
い草ラグは、敷くだけで畳のようなくつろぎスペースを作ることができるラグです。 和室にも洋室にも気軽に取り入れることができますよ。「い草の香りを嗅ぐと、なんだか癒される」そんな方も多いのではないでしょうか。
様々なメリットを兼ね備えたい草ラグですが、い草ならではのデメリットもあります。
当記事では、い草ラグのメリットとデメリットを解説。さらに、使用シーン別に、選ぶべきい草ラグのポイントを解説します。
後悔しないい草ラグ選びのために、ぜひ当記事をお役立てください。
い草ラグとは?
い草ラグとは、表面にい草が使用されたラグです。
ござや上敷きとの違いは「裏面」にあります。
ござや上敷きが裏側も「い草」なのに対し、い草ラグの場合は不織布などで裏貼りがされています。
これにより、フローリングなどの固い床の上でも滑らず快適に使用できるのです。
裏貼りとい草の間にウレタンフォームなどの中材が入ったタイプも多く、クッション性にすぐれています。
また、サイズにも違いがあります。
上敷きは畳に敷き詰められるサイズで作られています。
一方のい草ラグは、お部屋の一部にアクセントとして敷くことができるよう、2~3畳のサイズを中心に作られています。
お部屋全体に敷き詰めたい場合は上敷きを選び、人がくつろぎスペースにポイントで敷きたい場合はい草ラグを選びましょう。
い草ラグのメリット
い草ラグのメリットは、敷くだけで手軽に「い草の効果」を取り入れられる点です。注目すべき「い草の効果」には次のようなものがあります。
- ・抗菌・防臭機能
- ・天然の調湿機能
- ・サラッとした手触り
- ・やさしいい草の香り
い草は天然の空気清浄機と呼ばれています。汗やタバコなど、不快なにおいの原因物質を吸着してくれるため、お部屋の臭いが気になりません。
お部屋の湿度が高いときは湿気を吸い、乾燥すると放出してくれる天然の調湿効果もあります。 お部屋の湿度を保つことができるため、ジメジメした季節も快適に過ごせるでしょう。
サラッとした手触り、踏んだ時のシャリっとした心地よさ、そしてい草特有のやさしい香りは日本人が心から寛げる空間を作ります。
お部屋に重たい畳を取り入れるのは大変ですが、い草ラグであればカンタンに「い草の心地よさ」を手に入れることができるのです。
置き畳と違い、畳めばコンパクトに収納できるのも嬉しいポイント。「夏の間だけ使いたい!」という方にもい草ラグはおすすめです。
収納スペースが狭い場合は、中綿が薄いタイプを選びましょう。
い草ラグのデメリット
い草ラグのデメリットは次のようなものがあります。
- ・洗濯や手洗いができない
- ・敷きっぱなしにするとカビが発生する場合がある
- ・長く使うと退色する
い草ラグは洗濯することができません。い草の目の間に汚れが入り込むとお手入れが難しいというデメリットがあります。 「洗って清潔に使いたい」という方には不向きな素材です。拭き取りや陰干しでお手入れを行いましょう。
また、長く敷いたままにしておくと吸い込んだ湿気を放出できずにカビが発生する場合があります。 梅雨時期など、湿気の多い時期は注意が必要です。1カ月に1度は陰干しし、湿気がたまらないようにしましょう。
他のい草製品と同様に、長く使うと徐々に退色します。とくに直射日光が当たる場所に敷くと退色が早いのでご注意ください。
シーン別選び方のポイント
シーン別にい草ラグを選ぶ際のポイントを解説します。い草ラグの特徴をおさえてぴったりの1枚を選びましょう。
フローリングの上で使用するときの選び方ポイント
フローリングの上で使用する場合は滑りやすいため、裏に滑り止めがついたタイプがおすすめです。
また、床の固さが伝わらないよう、中綿のたっぷり入ったい草ラグを選びましょう。
ただし、ボリュームのあるい草ラグは収納時にかさばる点にご注意ください。
冬の間しまっておくのであれば、収納場所の確保も必要です。畳んでしまえるタイプを選べばコンパクトに収納できます。
和室で使用するときの選び方ポイント
和室で使用する場合は、上敷きやござタイプがおすすめです。
裏貼りのしっかりした厚手のい草ラグを選ぶと、下の畳が傷みやすいのでご注意ください。
なるべく裏貼りのない「ござタイプ」を選ぶようにしましょう。
ゴム製の滑り止めがついたタイプはとくに注意が必要です。畳の呼吸を妨げる原因になってしまいます。
敷いたままにしておくとカビが発生する恐れもあります。
和室でい草ラグを使用する際は通気性がよいものを選びましょう。
子供のスペースで使用するときの選び方ポイント
子供の遊ぶスペースで使用する場合は、裏に滑り止めがついたタイプを選びましょう。滑り止めがないと、滑って転んでしまう危険があります。
中綿には、固綿やウレタンフォームがしっかりと入ったタイプがおすすめです。
中綿にボリュームがあれば、防音効果も期待できます。マンションなどで下の階に音が響くのが気になる方は、厚めのタイプを選びましょう。
い草は洗うことができないため、丸洗いしたい場合はビニール素材のい草風ラグがおすすめです。ビニール素材なら水で流して洗うことができます。
おすすめのい草ラグ
い草ラグはデザインのバリエーションがたいへん豊富です。ラグはお部屋の印象を左右するインテリア。 お部屋のテイストに合わせてぴったりの1枚を選べば、おしゃれな空間を演出できます。おすすめのい草ラグを3点ご紹介します。

国産い草を使用した高級感のあるい草ラグです。 シンプルでありながら、繊細なグラデーション。落ち着いたデザインはどんなテイストにもマッチし、ワンランク上の高級感を演出します。
九州産の耐久性に優れた「い草」を使用し、ベテランの職人が織り上げた1枚は人の集まるスペースにぴったりです。 ボリュームがあるため、固い床の上に敷いても快適にくつろぐことができます。

国産い草と国産デニムがコラボレーションした、お部屋のアクセントになる「い草ラグ」です。 カラフルに染色されたい草がワンランク上のおしゃれな雰囲気にしてくれます。
「お部屋に個性がほしい!」そんな方におすすめのラグです。とくにエスニックやヴィンテージスタイルにマッチし、お部屋の雰囲気を演出します。

「ふっくらしたい草ラグの上でゆったりと横になりたい!」そんな方には「ごろりんノア」がおすすめです。 たっぷりと中綿が入っているので、底つき感なく快適に使用できます。
裏面はフェルトのため、床の上にも、畳の上にも使用可能です。シンプルな格子模様のデザインが、お部屋を爽やかな印象に仕上げます。
まとめ
い草ラグのメリット、デメリット、おすすめの使用シーンをご紹介しました。
い草ラグは敷くだけで「い草のよさ」を生活に取り入れることができるアイテムです。床に使用する場合は、中材のしっかり入ったタイプを選びましょう。
和室で使用する場合は、裏貼りのない上敷きやござタイプがおすすめです。
職人が丹精に織り上げた国産い草ラグは、デザインが豊富です。あなたのお部屋に合わせてぴったりの1枚を選んでください。