置き畳(ユニット畳)の使い方について
みなさんは、置き畳を使用されていますでしょうか。
最近の住宅では、フローリングを採用しているところが多くなっており、畳を採用している和室が減りつつあります。
しかし、和室に採用されている畳だからこそ無造作に寝転ることができるため非常にリラックス効果は高いと言えるでしょう。また、畳はい草で編み込まれているためそのここちよい香りも更なるリラックス効果を生み出すのです。畳ではリラックス効果だけでなく、調湿性および防音性といったさまざまな付加価値も期待できます。
このように、フローリングの部屋に置き畳を設置することによって和室さながらのリラックス空間を構築することができるのです。
本記事では、置き畳の使い方について詳しくご説明したいと思います。
リビングで使う
リビングは、家族団らんの場として活用されることが多く寛ぐことを目的として使用されます。一般的な居室では、寝室・書斎・子ども部屋・同居親族の部屋・客間といったように使用するための目的がはっきりとしています。しかし、リビングは家族全員の共有スペースとして使用されます。
リビングの一般的な使用例として、ソファのセットや大型テレビを設置して寛ぐための空間を創出します。最近の住宅では、リビングがフローリングで構成されているためどうしても洋室の趣が強くなっていると言えるでしょう。
しかし、フローリングなど構成されている洋室だからと言って和室のスタイルに変更できないことはありません。そこで絶大な効果を発揮するのが置き畳なのです。置き畳を設置することによってリラックス効果を高めることができるため、リビングをさらに寛げる空間へと導いてくれるでしょう。
おすすめサイズ(枚数)
リビングの広さによって設置する枚数は大きく変化します。また、全てを畳仕様とするのか一部のみ限定的に畳仕様とするのかによって設置する枚数が異なります。そのため、まずは自身がリビングにおいてどれだけのスペースを畳仕様としたいのか明確にすることが極めて大切です。おすすめは、置き畳を半畳サイズで設置していくことです。2枚接続することによって1畳サイズとすることができるため、設置の自由度が高いので求めている広さを構築しやすいと言えるでしょう。
例えば、リビングで寝転がりながらテレビを見ることを想定するのであれば縦の長さは身長以上あった方が良いといえます。縦に3枚設置した置き畳を2列配置することによって大人が十分寝転がれるスペースを確保することができます。
キッチンで使う
キッチン周りでは、料理や洗い物などをすることから水を使用した環境となります。また、立った状態で作業をすることが多いため、フローリングなどでは足元から冷気を感じることもあるでしょう。
そんなときにおすすめなのが、キッチンに置き畳を設置することです。い草で構成されている畳であれば、材料の中に多分の空気が含まれていることから、フローリングに直接的に触れていることと比較すると、高い断熱性能が期待できます。熱伝導率が低い空気をたくさん含んでいるため、フローリングから発生している底冷えを抑制することができるのです。
また、キッチンは水回りであるため床へと水分が落ちてしまう可能性が極めて高い環境となります。そのため、普通の置き畳を設置するのではなく撥水加工された置き畳を設置することによって、それらの環境でも使用することができるでしょう。
おすすめサイズ(枚数)
キッチンの広さによって設置する枚数は大きく異なりますが、縦方向よりも横方向に展開されていることが多いのではないでしょうか。そのため、置き畳は微細なサイズを調整できるように半畳タイプを採用し、3~5枚と言った数枚程度を横に連結させて使用するのが良いでしょう。
子供のスペースに
子供が使用するスペースに置き畳を設置するのも良いでしょう。
例えば、子供部屋などは子供が自立心を芽生えさせるためにも有効だと言われています。小さい間は良いですが、年頃になってくると親にずっと見られている生活と言うのも子供にとっては良いことばかりとは言えません。また、親を気にせずに遊べるため友達を呼びやすくなる側面も期待できます。子供部屋などでは、子供が自分のために使う部屋ですから自ら管理しなくてはならないという気持ちも芽生えて整理整頓についても自発的に行うようになるでしょう。このように、子供が自分自身の部屋として使用する環境に置き畳を設置することによって、一段とリラックスできるスペースを作り出すことができるためおすすめであると言えます。
また、リビングなどで子供が使用するスペースとして置き畳を設置することによって素足で遊んでいても断熱性があるため冷たく感じることもないでしょう。
このように、置き畳で子供に安心を与えることができるのです。
おすすめサイズ(枚数)
子供部屋などでは、ベッドなどの家具を置くところ以外は置き畳を設置しても問題ないと言えます。半畳タイプの置き畳を必要なスペースへ設置することによって畳の環境を構築するようにしてください。
また、リビングの一部を子供のスペースとして使用する場合では、全体的でなくともスポットで置き畳を設置しても良いでしょう。例えば、半畳タイプを9枚設置することによって正方形に畳スペースを構築することも良いでしょう。
寝室で使う
寝室は、1日の疲れを癒すために睡眠を取る場所であるためリラックスできる空間とすることが求められています。フローリングで構成されている寝室でも、置き畳を設置することによって簡単に和室テイストにすることができるため、非常におすすめであると言えるでしょう。
畳はい草で構成されていますので、さまざまな芳香成分が含有されています。それらの香りは非常に高いリラックス効果を生み出してくれるため、寝室には最適であると言えます。また、畳には大気中に含まれている水分を吸収および放出する機能が備え付けられています。例えば梅雨時分などでは、畳が湿気を吸収してくれるため室内の湿度を低く保つことができます。逆に冬季においては空気が乾燥しがちですが畳から放出される水分によって湿度の低下を抑制できるのです。
これらの観点からも、寝室に置き畳を設置することは理に適っていると言えるでしょう。
おすすめサイズ(枚数)
寝室に置き畳を設置することのメリットは上述したとおりです。そのため、寝室全体を置き畳でカバーするのが良いでしょう。置き畳であればフローリングと違って敷布団を敷いて眠ることもできますし、置き畳の上にベッドを設置することも可能です。
香りによるリラックス効果や水分の吸収および放出といった調湿機能を最大限に発揮するためにも寝室全体に設置する方が良いと言えます。
まとめ
ここまで、置き畳の使い方について説明させて頂きました。 フローリングなどで構成されている洋室に簡単に和のテイストを取り入れることができる置き畳は非常に便利であることをご理解頂けたと思います。 今後、置き畳の設置をご検討される方にとって本記事が少しでも一助となったのであれば幸いです。