洋室のフローリングでこたつを使う場合、床の冷たさが気になります。 特に冬は冷気が下へ行きやすく、こたつに入ってもお尻がひんやり冷たいのは辛いですよね。 そんな時には、こたつ敷布団や置き畳を取り入れるのがおすすめです。
こたつ敷布団は、名前の通りこたつと床の間に敷く敷布団のようなもの。掛け布団とセットになっていることも多く、想像しやすいのではないでしょうか。 また、敷布団の代わりに置き畳を敷くという方法もあります。どちらとも程よい厚みで床の冷気から体を守ってくれて、年中使いやすいのが魅力的。 ただし、メリットだけでなくデメリットも知ったうえで選ぶと良いでしょう。今回は、フローリングでこたつを快適に使う方法についてご紹介します。
置き畳を敷く
日本の和室でおなじみの畳ですが、近年では、フローリングにも気軽に取り入れられる置き畳が人気です。 80cm前後の正方形タイプのものが主流で、置く場所に合わせてジョイントできるのが魅力的。 程よい厚みがあって肌触りの良い置き畳は、こたつとの相性も合います。 畳といえばい草が一般的ですが、こたつに使用するなら機能性に優れたポリプロピレン製の置き畳がおすすめです。メリットとデメリットをそれぞれご紹介します。
メリット
ポリプロピレン製の置き畳は、水拭きができて手入れがしやすいというメリットがあります。 また、程よい厚みがあることから床のひんやりとした冷たさを感じにくく、こたつを使う際にも活躍します。 冬の冷たいフローリングに座るのは気が引けますが、置き畳の上なら安心です。こたつをしまった後でもそのまま使いやすいというのも置き畳のメリットです。 一般的な和室の畳とは違ってフローリングの上で使えるため、こたつ以外にも様々な目的で使用し続けることができます。
水拭きしやすく手入れが楽
ポリプロピレン製の置き畳は、自然素材のい草と違い、水拭きすることが可能。 こたつは食事用テーブルとして使用することも多いですが、つい飲み物をこぼしてしまっても水拭きできるので安心です。 食べこぼしなどもサッと拭けるので、小さい子どもやペットのいる家庭でも使いやすいでしょう。 い草のように、水拭きをしてカビの原因となる心配もいりません。
床の底冷えを防止してくれる
厚みが15cm前後で程よいクッション性のある置き畳は、冬でも冷たさを感じず、床の底冷えを防いでくれます。 薄手のラグなどの場合は床のひんやりとした冷気が伝わってくることもありますが、15cm前後の厚みがあれば安心。 床の冷気を防ぐことで、こたつの保温効果アップも期待できるでしょう。
オールシーズン使える
置くだけで和空間を楽しめる置き畳は、フローリングの洋室にも取り入れやすく、住環境やライフスタイルに合わせて楽しめます。 畳を使い終わった後も、そのままリビングなどに敷いておくと癒し空間として活躍します。 赤ちゃんや子どもの遊び場所としてはもちろん、大人がちょっと昼寝したい時にもおすすめです。 また、一般的な畳に比べて軽いので持ち運びも楽ちん。和室の少なくなった現代の住宅や、賃貸住宅などでも和モダンなお部屋を楽しめます。
デメリット
い草タイプであれば、カビが生えやすかったり、ささくれやすいなどのデメリットがありますが、ポリプロピレン製であればそこまで気になるデメリットはありません。 しいて言うなら、見た目は畳でもい草特有の香りを楽しめないことや、い草に比べてクッション性に怠るなどがあります。
こたつ敷布団を敷く
こたつといえば、ふかふかの掛け布団に敷布団をセットで想像する方が多いのではないでしょうか。 特にお尻が冷たくなりやすいフローリングでは、敷布団を使うのがおすすめです。 最近では掛け布団とセット販売されているものも多く、デザイン性に優れていてさまざまなコーディネートが楽しめるのも特徴的です。 敷布団を使ううえで、メリットとデメリットをそれぞれ知っておくと良いでしょう。
メリット
こたつ敷布団を敷いた場合、床からの冷気を防いでくれたり、保温性を高める効果や、こたつ以外にもさまざまな用途で使用できるなどのメリットがあります。 せっかくこたつを使用するなら、効率的に暖め、冬の寒い時期を快適に過ごしたいですよね。 また、こたつの敷布団以外の用途にも使えるならコスパも良いのではないでしょうか。それぞれのメリットについて細かく解説していきます。
床からの冷気を防いでくれる
敷布団を敷かずにこたつを使用している場合、床の冷気が直接伝わり、お尻が冷えて辛い思いをしたことはないでしょうか。 こたつで足先は暖まっても、お尻や腰が冷えた状態で使用するのは体に良くありません。 こたつ敷布団は、フローリングの上に敷くことで、床の底冷えから体を守ってくれます。 寒い地域に住んでいる方や冷え性の方は、厚み4cm前後のクッション性のあるものがおすすめです。 特に、ポリエチレンシートや固綿が含まれたものは冷気を伝わりづらくしてくれます。
こたつの保温性アップ
こたつ敷布団は床からの冷気をシャットアウトくれるため、敷いていない状態に比べて、熱を逃がさず保温効果を高めてくれます。 効率的に温めることで、節電効果も期待できるでしょう。より保温効果を高めたい場合は、中材の入った厚みのあるタイプを選ぶと良いです。
さまざまな使い方ができる
こたつ敷布団は、ゆったりしたサイズ感で肌触りの良いものが多く、カーペットとしても活躍します。 こたつのシーズンが終わった後でも、暖かい素材のものならしばらく敷いたままにしておいても良いでしょう。 床暖房やホットカーペット対応の敷布団もあります。オールシーズン使いたければ、薄手のラグカーペット調の敷布団を選ぶと良いでしょう。
デメリット
フローリングでこたつを使う際、欠かすことのできないこたつ敷布団ですが、手入れや洗濯がしにくいなどのデメリットもあります。 衛生面では少し使いづらい部分もありますが、素材や厚みによって改善できる場合もあります。メリットだけでなくデメリットも知っておくと良いでしょう。
ごみが溜まりやすく手入れが大変
普通のカーペットなら、表面も裏側もこまめに掃除をすることができますが、こたつ敷布団の場合、上にテーブルと掛布団が置いてあるため小まめに掃除することが難しくなります。 特にこたつは食事の際に使用することも多く、気づかぬうちに食べかすが落ちていたり、髪の毛やホコリなどのゴミがたまりやすいでしょう。 そのまま放置してしまうとカビやダニ繁殖の原因にもなるので、定期的なお手入れは必要です。 週に1度はこたつテーブルを動かし、敷布団の掃除がけや日干しなどを行うようにしましょう。 手入れに時間をかけたくない方は、毛足が短く掃除しやすいタイプのものを選ぶと良いです。
厚手のものは洗濯しにくい
こたつ敷布団は、厚みがあるほど床からの冷えを守ってくれますが、洗濯がしづらいというデメリットもあります。 特にクッション性に優れたしっかりとした素材であるほど、使い心地には優れていますが、洗濯機での洗濯は難しく手洗いが必要となることもあります。 洗濯や乾燥のしやすさこだわりたい方は、洗濯機使用OKの薄手素材などを選ぶと良いです。
まとめ
今回は、フローリングでこたつを快適に使う方法についてご紹介しました。 こたつはすぐに足元や体を温めてくれる冬の必需品ではありますが、床が冷え切っていれば保温効果が下がるだけでなく、体にも良くありません。 こたつにぴったりの敷布団や置き畳を取り入れるようにしましょう。こたつ敷布団は、肌触りや厚みなど、さまざまな種類のものがあります。 デザインも豊富なので、自分の好みに合わせて選ぶと良いでしょう。 置き畳は、こたつ敷きとして活躍するだけでなく、お部屋を和モダンな雰囲気に変えてくれる役割もあります。 ぴったりのものが見つかれば、快適なこたつ生活を送れるでしょう。